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華氏911/ともゆきのコメント

rating22.9091

華氏911へのコメント

採点

rating4

推薦数

+2

コメント

逃げも隠れもしない、堂々としたプロパガンダ映画

レビュー

マイケル・ムーアがブッシュ再選を阻止するために作った映画。

もちろん内容は意図的な編集と演出に満ちている。
それでも、イラク戦争の悲惨さと不条理は事実だ。
ブッシュが自分たちのビジネスのために戦争を行ったことは、たぶん間違いない事実だろう。
この映画を作り、公開する価値はあった。それは、いまでも揺るがない。

驚くべきことに、この映画が公開されながらも、ブッシュは2004年に再選を果たし。2008年12月の今日も、米軍はイラクで戦闘を続けている。
その上、世界恐慌のおかげで、誰もイラク戦争のことなんか、気にしていない。
なんておめでたい、米国国民。

50年後、歴史は、ジョージ・W・ブッシュの時代をどう評価するのだろうか?

余談

先日、関口宏の「水曜NF」で、米国の現状を伝えていた。
華氏911とシッコをネタもとにはしているけど、新しい事実も伝えている。
ブッシュは、教育法を書き換えた。地方の貧しい学校に補助金と引き換えに生徒のリストを軍に提供させ、それを元に軍は半強制的に貧しい家庭の青年達を軍に引き入れ、イラクに送り込んでいる。貧しい人たちに対してだけ、半ば徴兵制が復活しているのだ、という。

NHKスペシャルでは、イラクの刑務所における囚人虐待事件の真実を追っていた。ここでもビジネスマン大統領ブッシュは実力を遺憾なく発揮している。
囚人の虐待を指導したのは、「尋問の効率化」と称して入り込んできた本来はなんの権限もない軍事会社(そんなものが米国にはある!)の人間たちなのだ。
それを指摘した軍の調査報告書は無視され、実行犯と彼らの上司だけが責任を負わされた。
さらに、ラムズフェルドは自ら、虐待を告発した勇気ある兵士の名前を全国放送で明らかにして、彼を「国を裏切った人間」として命を狙われる状況を作り上げた。勇気ある小さな正義までたたきつぶす、恐るべき恐怖社会。

ついでに言うと、今回の世界恐慌でもポールソン財務長官がゴールドマン・サックスの元CEOであることが批判材料になっていた。ブッシュ政権にはずみずみまで大企業の経営者が入り込んでいるのだ。

まあ、ブッシュが米国を徹底的に駄目にしたことで、米国による一極支配が終わりを告げようとしていることは、国際社会の変化をもたらしたということでは歴史的意義があるのかもしれないけど…。

評者

ともゆき

更新日時

2008年12月13日 09時10分

コメントの推薦

素晴らしい洞察 私もブッシュの再選には、驚きと共にがっかりしました。 ゴアだったらどうだったろう、と遠い日本で、今でも思っています。 2008-12-14
ドンペリ
参考になる 時々思うのですが、クリントン大統領の後、ブッシュかゴアかという選択であった訳ですが、それは実はとんでもない歴史の転換期でもあったのですね。 2008-12-14
hacker
2021年12月06日 11時30
2021年12月06日 11時30
©ずばぴたテック