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史上最低の映画として有名な作品です。宇宙人が、死者をゾンビとして甦らせて(全部で3人しか出てこないのですが)、馬鹿な地球人を征服しようとする、というストーリーからして馬鹿らしくて、実際にお話にならないくらいヒドイのですが、不思議かつ興味深いのはなぜこの映画が語り継がれているのか、という点でしょうか。
ティム・バートンがこの映画の監督を題材として映画を撮ったこともあるでしょうが、それ以前からマニアの間では有名でした。
映画に限らず、何かが死ぬほど好きなのだけれども、その方面への才能が全くない人というのは、実生活でもたまにいますが、大半は己の才能のなさに気付いてあきらめるものです。例外的に、エド・ウッドのように暴走する人がいて、結構周囲は迷惑なものなのですが、本人が本当にそれが好きと分かっていると、不思議と憎めないのですね、これが。エド・ウッドって、多分そういう存在だったのではないでしょうか。
ところで、この作品は海外にいた時に劇場で観る機会があったのですが、数百人の観客がゲラゲラ笑いながら楽しんでいました。要するに喜劇として観ているわけで、恐らくは一生懸命怖がらせようと思って撮っていた監督にとっては心外でしょうが、結局のところ、観客を楽しませることには成功したわけで、それで監督も救われるのではないでしょうか。
というような訳で、採点はしません。機会があれば、一度ご覧になるのも良いでしょう。
2005年10月30日 16時32分
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