さすがに映像は時代を感じさせますが、ガイガーカウンターのピコピコ音で緊張感を高めたり、最後まで「X」の姿を見せないで引っ張ったり、巧みな展開で最後までハラハラしながら見ることができました(ハワード・ホークスの手腕?)。この映画からヒントを得た作品は結構あるんじゃないかと思います。
『ウルトラマン』に「吸血植物ケロニア」ってのが出てきましたが、あれは明らかにこの作品がヒントでしょう。この映画の博士のセリフに「植物は感情や性欲に邪魔されずに発達することができる。完璧な存在だ」というのがあります。これかなり恐いですね。
それと、人間の形をした植物と言えば、『宇宙海賊キャプテンハーロック』の「マゾーン」を思い出す人もいると思います。あの中でマゾーンの「種」がヒュー、ヒューという音を出すところがあります。この映画では芽が音を出す場面があります。
真実を公表し、追求しようとする科学者と真実を隠そうとする軍人の対立は『禁断の惑星』でも出てきました。
ところで、ジャケットに「X」の姿がしっかり出ていますね。先に書いたように、映画の中では「X」は最初影として出現し、全身が現れるのは最後の場面になってからです。ジャケットにこんなにはっきり描いてしまうのはやばいのではないかと思います。これさえなければ甘めの★4でも良いのですが...
2007年03月11日 23時57分
データがありません |