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地獄の黙示録/ドンペリのコメント

rating33.6786

地獄の黙示録へのコメント

採点

rating4

コメント

特別完全版、最後まで見たじょ。
コッポラ監督の粘り強さ、ねちっこさ(良い意味で)を感じる映画。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

約30年前 話題の本作、友人と銀座で劇場鑑賞したのを思い出します。
情けないことに映画の印象より、「見たぞ!」という満足感を得ただけ
だったような記憶。
その後、家にはこのビデオがありましたが、改めて観ようとビデオを
デッキに入れることもないままで、たまたまテレビでやっていると、
観始めてはみるものの、不思議と必ず眠くなる、そういう映画なのだ。
どうやら本作を鑑賞するにはしっかり腰を据えて「観るぞ!」という
気構えが要求されるのかも知れない(その類の映画はよくありますが)。

ところが 最近テレビで特別完全版が放送されたので、観始めたところ、
3時間半という長尺を、一気にじっくり鑑賞出来たというわけなのです。
50分ほど追加されたことで、睡魔にも襲われず、見やすくなったという
ことでしょうか。解釈しやすくなったとは思います。



さて本作、最後まで狂気と葛藤を描くことに手を抜いていないことが凄いと思う。

ウィラードの眼に映るものを 彼の鋭い眼光をもって洞察しながら、彼の心の葛藤を
映し出していく。これは最後まで続くのだ。物静かなウィラードに似つかわしくない
ギロリと光る眼が実に印象的なのだ。
彼だけを敢えて動きも少なく冷静(に見える)な人物として語り部に据え、その彼が
果たして任務を遂行できるのかという懸念を持続しながら、ラストまで集中することも
出来る。


カーツを暗殺し、原住民達に囲まれる中、武器を捨て、船に戻るウィラードは第二の
カーツにはならなかった。私はひたすらウィラードを追うという見方をしたが、彼は
任務を終え、よくやく魂を解放する事が出来たのだろうと思う。
カーツ(=戦争によって造られたカーツ、即ち‘戦争’の意味も)を理解した上で、
任務としてそれを遂行したに過ぎないという理解が出来るように描かれていたように
思う。なので、観客を放りっぱなしにしていないので、自分なりの納得が出来るのだ。


のっけから‘戦時下の狂気’がこれでもかと描かれているが、これはベトナム戦争に
限ったことではないだろう。日本兵の、目を覆うほどの狂気も『赤いコーリャン』で、
まざまざと伝えられていたことを思い出す。
それでは何故「敢えてベトナム戦争か」に限れば、それは他ならぬ「アメリカという国」
の狂気を描いているということになるでしょう。

それにしても「よくこんな映画を作ったわね」と改めて感心。


*このカーツ、つまりマーロン・ブランドは『D.N.A.』(’96)とダブりますよ〜

評者

ドンペリ

更新日時

2008年02月04日 03時16分

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