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こんなに情感たっぷりに降る雪は初めて見た。
この雪のシーンだけで、人物たちの心情やその後の展開の暗示や、
あらゆることを表現してしまう映像の力に驚嘆するばかり。
「おう、買っちゃえ買っちゃえ。今夜は俺は何だって買ってやるぜ」
台詞の内容もさることながら、
河原崎長十郎の流れるような江戸弁に聞き惚れてしまいます。
あの三白眼の無表情でつらつらっとやるわけです。
これが「粋」でなくて何でしょう。
悲しい哉、hackerさんのおっしゃるとおり、
現代でこんな生きた江戸弁を操れる人はいないのでしょうね。
河原崎長十郎と中村翫右衛門のツーショットは怖いくらい絵になりますね。
只者ではない二人。すごい迫力です。
でもって、そんなツワモノ二人に守られる原節子、うらやましい…
それから、本作で「極楽コンビ」と並ぶお笑い担当・北村大膳と、
『丹下左膳餘話 百萬両の壺』で安坊の親父・七兵衛を演じているのが
同じ役者というのが、未だに信じられません。
カメレオンな俳優さんですね。
2006年03月14日 22時46分
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