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河内山宗俊/カトキチのコメント

rating44.3750

河内山宗俊へのコメント

採点

rating5

推薦数

+3

コメント

山中監督は映像が持つ力を他の誰よりも信じていた。

レビュー

奥行きある完璧な一枚絵にローアングルを組み合わせた山中芸術はもはや一級品、
今作では笑えるシーンを長回しで捉えるなど、カット割りだけに映画のリズムを託してないのも良い、
しゃべくりまくる饒舌な脚本だが、それとは別に映像だけで心情を表すなど、
天才映像作家と呼ばれる演出方法はさすがの一言、まさに時代を超越した傑作中の傑作。

この作品ではカメラは全く動かない、小津安二郎もカメラを全く動かさない事で有名だが、
映像に奥行きがあるので、カメラを動かさなくても、すべてがエモーショナルに映る。
一枚絵にこだわる監督はたくさんいるが、ここまで徹底してはいない、
きっとカメラを動かす必要がないと感じて演出していたのだろう、クライマックスの路地でのシーンは見事だ、
一回だけ横にカメラが動くが、それ以外は徹底して一枚の絵にこだわっている。
現にカメラが動かなくても、めちゃめちゃハラハラした、こういう演出は自分の感覚を信じてないと出来ないが、
山中貞雄は誰よりも一枚の絵が持つ力を信じていたに違いない。
特にその演出が一番に発揮されたのは“雪”のシーン、言葉を使わずに映像だけで演出していたが、
ここは感覚だけで撮っていて非常にいい、こういう事を意外と今の監督は出来ないのだ。

ストーリーも日本人好みだが、日本のストーリーとは思えないほどカッコいい。
原節子がねぇ、ホントに可愛くて可愛くて、信じられない、当時15才!!何故あんなにオーラが出てるのだろう…
原節子だったから、この作品は成功したのかもしれない、クローズアップなんてビックリするほどカワイイし(笑)

この作品は『レオン』とかを彷彿とさせましたねぇ、感覚が日本映画じゃないみたいで、
でも、べらんめぇ口調だし、殺陣も出てきて、まぎれもなく日本映画なんですわ、なんともすっごい映画なんですわ、
完成されてるのは『人情紙風船』だと思いますが、これは愛すべき映画でありますな、やはり傑作。

評者

カトキチ

更新日時

2005年10月20日 08時01分

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