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機動警察パトレイバー2 the Movie/カトキチのコメント

rating44.4000

機動警察パトレイバー2 the Movieへのコメント

採点

rating4

推薦数

+2

コメント

花の都・大東京でテロが起こったらどうなるだろう。

レビュー

もし東京でテロが起こったらどうなるか?というのをリアルに描いた押井守の一大傑作、
93年の作品だが、9.11を予測したような内容で、今観てもまったく古びない、衝撃的な作品、
ロングショットの長回しにかぶさる長ゼリフ、スケールの大きい完成度の高い映像、
サスペンス性の高いストーリーテリング、統一性のある音楽、竹中直人の怪演など、見所多し。
押井守はきっと今の東京が大嫌いなのだろう、東京オリンピック以前の日本に郷愁感があるのだと思う。
荒川の「この国はもう一度戦後からやり直す事になる」というセリフがそれを象徴している。
彼の最高傑作は『攻殻機動隊』や『イノセンス』だと思うが、この作品がベストだという人も多いのではないだろうか?

原作は未見だが、押井守のファンは拍手、原作のファンはガッカリという評価のようで、
「『パトレイバー』でやらなくてもいいじゃん」というのが原作のファンの本音らしい、
たしかに内容は『パトレイバー』とは関係のない話で、そのせいでこの作品をちゃんと評価出来てないファンが多い、
これは非常に悔しいところだ、この作品をなんの先入観も無しに観たら、
実写では不可能なリアリズムを体験し、間違いなく衝撃が走るはずなのだが…
もちろんアニメが嫌いという人もまったく観ていない、これはむしろ子供に見せても、まったく理解不能な作品である。

押井監督はアニメの監督なのに、アニメに興味がない。
この作品もいち早くCGの可能性を探したり、新しい技術を投入したり、かなり実験的な内容でもある。
だが、この作品があったからこそ『イノセンス』が出来た様に、押井監督にとってもターニングポイントになった作品。
私は前作もけっこう好きだが、この2は抜群の出来、まったく違う作品になってるのもいい。

特にこの作品は伊藤和典の脚本が完璧で、ある種の戦争論や都市論を奏でてるだけなのに、
なんでこんなにも退屈しないで観れるのだろう、この人の脚本は押井監督との愛称がばっちしだ。
また川井憲次の音楽が映像に合ってるんですな、この3人が組んだ映画は外れないですよ。

誰がなんと言おうと、今の日本人が絶対に観なければならない作品。
災害で避難勧告が出ても「別に大丈夫だろう」と平和ボケしている日本人に喝を入れるような傑作。
「自衛隊の海外派遣」や「危機管理の甘さ」もテーマになっているので、是非小泉さんにも見てほしい作品だ。
もし東京でテロが引き金になって戦争が起こったとしたらどうなる?
一番起こりえるパターンはきっとこの映画のパターンだろう、リアルなだけにとても怖い作品でもあるのだ。

とにかく押井守と伊藤和典の才能に嫉妬しろ!!!

評者

カトキチ

更新日時

2005年10月13日 00時11分

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