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白鯨/hackerのコメント

rating33.5000

白鯨へのコメント

採点

rating4

コメント

ハーマン・メルヴィルの有名な原作を、監督のジョン・ヒューストンと、レイ・ブラッドベリ(!)が脚色した、今や古典と呼ぶにふさわしい作品です。

レビュー

内容については語るまでもありませんが、エイハブ船長(グレゴリー・ペック)の、自分が片足を奪った巨鯨モビー・ディックへの復讐=狂気を前面に出し、自然=神に対決する人間という構図で全編をまとめた作品です。

傑作と呼ぶには少しためらいますが、復讐に燃えるエイハブ船長の狂気が次第に全乗組員に伝染していく様子、クライマックスのモビー・ディックに対するエイハブ船長率いる船とその乗組員のたちの迫力満点の死闘、狂気に侵された船員たちの中で唯一理性を保っていた一等運転士スターバック(レオ・ゲン)が、モビー・ディックにロープが絡まって溺死したエイハブ船長の死体を目にし、「鯨取りが鯨を前にして臆するのか」と他の人間を鼓舞し、結果的に乗組員を全滅させてしまう様子などは、モビー・ディックの恐さよりも人間の狂気の方がよほど恐いことを語っていて、感銘を受けます。また、こういう狂気に浸された男、夢幻を追い求める男、結果的に敗残者としかなりえない男というのは、ジョン・ヒューストン監督が折につけ描いているキャラクタで、そういう意味では、彼らしい映画でもあります。

また、再見してみると、かの『ジョーズ』に登場する、鮫に復讐することを生きがいにしている船長(ロバート・ショー)は、最後に敵である鮫に食われてしまう点も含めて、本作のエイハブ船長のイメージが元であることがわかりますし、『ジョーズ』で描かれる鮫と人間の死闘が完全に本作を模した(オマージュを捧げた?)ものであること分かります。実は『タイタニック』のラストのヒロインの助かり方も本作の模倣ではないかと思ったりします。

今回はTVでの鑑賞でしたが、機会があれば、映画館のスクリーンで是非観たい作品です。

評者

hacker

更新日時

2018年01月07日 11時08分

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2021年12月06日 04時51
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