みんなで作る映画データベース
  1. トップ
  2. 映画一覧
  3. その他
  4. シェルブールの雨傘
  5. hacker2のコメント

シェルブールの雨傘/hacker2のコメント

rating33.5714

シェルブールの雨傘へのコメント

採点

rating4

コメント

再見したので、hackerで書いたレビューを書き直しました。

レビュー

内容についてコメントも要らないぐらい有名な映画ですが、美しい音楽と、美しい原色のデコールに彩られた、アルジェリア戦争(1954〜62年)に引き裂かれた若いカップル、ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)とギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)の悲しいけれど、これこそ「セ・ラ・ヴィ」 C’est la vie という物語です。それを象徴するのが、ヒロインの母(アンヌ・ヴェルノン)の「恋で死ぬのは映画の中だけよ」という台詞です。

今回再見して印象的だったのは、ジュヌヴィエーヴとギイは、結局お互いがどれほど苦しみ悩んだかについて、二人とも何も知らないまま、別々の伴侶を選んだという展開です。有名なホワイト・クリスマスのラスト・シーンでは、ジュヌヴィエーヴが去ったシェルブールにギイが戻ってから数年経った後、ギイが経営しているガソリンスタンドに、パリの実業家夫人となったジュヌヴィエ−ヴが偶然立ち寄って、再会をはたすのですが、よそよそしい会話に終始し、車の中にいるジュヌヴィエーヴの子供、それは自分の子供でもあるのですが、ギイは会おうともしないのです。そして、「さよなら」も言わずに、二人は別れるのです。ここで流れるミシェル・ルグランの音楽が美しければ美しいほど、人生の辛さが身に沁みるのです。

本作については、ゴダールも「人が話す代わりに歌っている惑星を舞台にしたSF映画」と言った、全編通常の台詞はなく歌であることからでも知られていますが、ジャック・ドゥミー監督の名は、これ一作で映画史に残ることになると思います。

あと、シェルブールの港で、上から俯瞰した、いろいろな傘や通行人が行き交うタイトル・バックがとても素敵です。映画史上のタイトル・バックのベスト10を挙げるなら、私は絶対に入れますね。

評者

hacker2

更新日時

2020年04月22日 11時49分

コメントの推薦

データがありません
2021年01月23日 19時14
2021年01月23日 19時14
©ずばぴたテック