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皇帝ペンギン/ドンペリのコメント

rating33.4444

皇帝ペンギンへのコメント

採点

rating4

推薦数

+1

コメント

私は結構好き。 本作の感性がぴったり私にあったということね・・・。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

動物好きの私は BSで動物ものドキュメンタリーなど、よく見ますが
この作品はそれらと似ているようでいて
しっかり‘独自のムード’を漂わせるのに成功しています。

ヨチヨチの歩き方をして どこか愛らしくコケティッシュにも見えるペンギンを
‘強さと優しさを秘めたペンギンの姿’に絞り、彼らの美しさをも描いています。
子供が巣立つまでの物語ですが、こういう路線もなかなか良いと思います。
残酷な場面は極力控えてあります。もちろん自然界の掟があるのは承知の上。

こういうものを沢山見てきていると
ドキュメンタリーにありがちな日本語や英語のナレーションには慣れきっていて
それ(ナレーション)自体は当たり前で何の驚きもしない昨今ですが
本作はフランス語!ペンギンの語りになっていてこれがとってもいいんです。おっしゃれ〜!な世界です。

フランス語の持つロマンティックな響きが心地良く しかも多くを語らないので、
たたみかけるような説明より余程いいし 映像にジックリ見入ることの邪魔にならないのでした。
また音楽も 通常この手の作品ではオーケストラによる一種壮大な曲やありきたりの雰囲気の曲が定番なのですが
・・・まあ、最近は軽いのもありますが・・・・
本作は‘8ビートの軽いフランス風のロックの曲’が優しくバックに流れ、ありきたりでないのがまたいいんです。
冒頭字幕の曲(歌)も どことなくフランス風な曲で英語なんですけれどフランス語っぽくていい感じ。
本作全体のイメージに合った柔らかい歌なのには感心。
ドキュメンタリーであのようなイメージの曲を持ってくるのは なかなかありませんよ。
素晴しいイメージ作りだと思います。





毎年同じ日、同じ時間にあちこちから皇帝ペンギンキャラバン隊が集まって長い列を作り、
空を頼りに行けども行けども氷の上を歩き、 カーリングさながらに腹ばいになって滑ったりしながら
自分達の生まれ故郷・岩に囲まれた石の渓谷に向かって大移動。
その渓谷で毎年、種族保存のために求愛し ペアになり たった一人の子供を生むために・・・。
大自然の中で生きる動物のDNAの驚異にただただひれ伏すばかり。

やがて一同は石の渓谷にたどり着き、夫婦になります。
愛の求愛のダンスの部分は 彼らの美しい肌(羽毛)をキラキラとアップでとらえ、
頬を寄せ合わんばかりの彼らなりの抱擁(に見える)や、
夫がくちばしで優しく妻の頬を撫でるその姿は美しくとてもセクシィ。
優しい愛の営みを崇高に映し出し、感動します。 一瞬、丹頂鶴のようです。

やがてママが温めていた卵をパパが交代して温めます。
ママは何ヶ月もかけて氷の向こうにある海に向かって、
やがて産まれ来るヒナのためにエサを蓄えに旅に出るからです。
その間パパは必死で卵を温め守り ママの帰りをじっと待ちます。
やがてヒナが孵り、パパはヒナを氷の地面につかないように足の上に乗せ(卵の時もそう)
羽毛でくるみながら ヒナにあげるための餌を母親が持って帰るのを寒さに耐えながらジーッと待ちます。何ヶ月もです。
パパは精魂尽き果てる寸前でありながらも、
体の底にわずかに残っている食料を口移しでヒナに与え、ヒナを守ります。
こうして ようやくママ(妻)が戻った時・・・・・
妻「無事なのね」
夫「待ってたよ」
妻「生きてたのね、お前は素晴しい息子、冬の申し子、愛しい坊や」
・・・・・・・これがフランス語なのですもの、とってもいい響き。泣ける。
まさに子供は夫婦二人で命がけで育てるもの。素晴しい夫婦愛。
人間なんてとても及ばない種族保存のための愛と強さを見せ付けられる思いです。
まさに私達人間がみるべきだと思いました・・・。

やがてヒナたちがヨチヨチ歩き出し
今度はパパ達が長い旅に出るのです・・・。さあ、早く!パパ達急がないと!美味しいものを食べに行かないと!


おまけ:ヒナが産まれ その声はこれまた可愛らしいフランス人の男の子の声なの。
これがまたかわいいのよ〜。

評者

ドンペリ

更新日時

2006年06月21日 01時24分

コメントの推薦

読んで楽しい 2006-06-21
 
2021年11月29日 00時33
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