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スケアクロウ/hackerのコメント

rating33.8889

スケアクロウへのコメント

採点

rating5

推薦数

+4

コメント

いわゆるアメリカン・ニューシネマの時代に、数本、場合によっては一本の、印象に残る(必ずしも優れているわけではありません)作品を残して、映画の桧舞台から姿を消していった映画作家が何人かいます。公開当時絶賛された、この映画の監督ジェリー・シャッツバーグもその一人でしょう。

レビュー

ヒッチハイクをするために偶然同じ場所に居合わせた男同士の、タバコの火を付けるためにマッチを借りたこと(ハワード・ホークス監督の『脱出』のハンフリー・ボガートとローレン・バコールの出会いを連想させますが)から始まる、友情でもあり、家族愛でもあり、おそらくは同性愛でもある関係を描いた作品です。

この時代、ヒッピーの熱狂も徐々に冷め、故郷若しくは家族への回帰が段々表に出てきた時代と言って良いと思います。『男はつらいよ』や、更に古くは股旅物もそうですが、流れ者を描く映画には、家族への憧憬が隠れたテーマとしてあることが多く、この作品も、家族を失ない精神に異常をきたしたライオン(アル・パチーノ、若い!)と、彼とは行きずりの関係でしかなかったはずのマックス(ジーン・ハックマン、いつもながらうまい!)が、友情の枠を超えた新しい家族として再生することを暗示して終わります。

家族という血のつながりの重要性が、どんどん希薄になっていったのは、ここ半世紀ぐらいの西欧化(日本も含めて)社会の特徴だと思っていますけれど、そうなっても、「家族」を求める人間の弱さと希望を描いた哀しい秀作だと思います。

また、今回久しぶりに再見して分かったのは、監督の意図としては長廻しを中心としたショットを使いたかったことが見えた点です。本来、切りたくなかったものが、編集の際に別のショット(人のアップが中心ですが)を挿入された(と思われる)シ−クエンスがいくつかありました。

評者

hacker

更新日時

2016年07月17日 06時50分

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