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狼たちの午後/ドンペリのコメント

rating44.0000

狼たちの午後へのコメント

採点

rating4

推薦数

+1

コメント

銀行強盗をするアル・パチーノの密室劇とも言える演技で2時間ひっぱるが、飽きずに見られる。
実話ならではの、リアリティを実に巧く表現した映画だと思う。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

エルトン・ジョンの曲がバックに流れる冒頭シーンがいい。

「狼たちの〜」というタイトルから、ハードボイルドを想像しやしないだろうか。
それだとちょっとイメージが違う。ラストまでは緊迫ムードの薄い強盗事件なのでね。
書こうと思ったことの大半はカトキチ君のレビューに書かれてしまって(笑)いましたが
カトキチ君の言葉「フワフワ感」というのが本作の表現に実に的を得ているのございます。

顔の 三分の一は目かと思えるほど大きいギョロリとした目のパチーノ、
負け犬のヤケッパチの男をリアルな演技で魅せてくれる。

パチーノを中心に3人で銀行に押し入り、いざ実行という段階で
仲間の一人が「銀行強盗なんて、とっても無理だよ・・」と怖気づいて
尻尾を巻いて逃げて行ってしまう。。。この様子を行員たちは見ている。
これが始まりだ。 実際にそうだったのだろうが
出だしからこの不甲斐なさに慌てるパチーノを見るにつけ、
この行き当たりばったりの成り行きは つかみとしては非常にOKである。

いざ金庫を開けさせると、「これだけかい?」しか金が入っていないし。

ちょっと間抜けにも見える銀行強盗二人・・・そうこうしているうちに
銀行は瞬く間に包囲され、彼らは行員を人質にとって立てこもるしかなくなる。
それから2時間持たせる映画であるが、ドンパチはなく、派手さは無いが
脚本と演出がよいのか、ラストまでの経過は飽きることもなく、
また興味が失せることもないのだ。
なので これはこれで映画として出来が悪くないということになるのでしょう。

たとえば
人質達はほとんどが女性で、次第に人質としての緊迫感がなくなり、
恐怖に怯えることもなく、犯人に対して好意的になってくるのも、面白いところだ。
その辺りも事実なのだろうが、映画としてその見せ方(表現)が巧いと思う。

久しぶりに見たが、なかなか味のある銀行強盗映画であることを再認識しましたね。


一人でバタバタと動き回り、パチーノの一人舞台のような映画だが、
パチーノの相棒役を演ずるジョン・カザールの凄みに、彼の役者としての実力を見る。
ゴッドファーザーで不甲斐ない二男フレドを演じた彼だが
本作では無口でみるからに神経過敏で すぐ切れそうな男をリアルに演じ、凄い存在感だ。
目つき顔つきのみの表現力で、彼を見ているとヒヤヒヤさせてくれるのだから。
パチーノと好対照に本作を支えているのは間違いないことであり、個性的な俳優だけに、
本作の3年後に亡くなったことは とても残念なことである。

評者

ドンペリ

更新日時

2007年08月13日 15時24分

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