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ラストエンペラー/hackerのコメント

rating33.8000

ラストエンペラーへのコメント

採点

rating4

コメント

ベルトリッチお得意の「日和見主義者」の映画

レビュー

ベルトリッチ監督作品で、『暗殺の森』の原題は 'Il Conformista' (日和見主義者、順応者)で、ジャン=ルイ・トランティニャン演じる主人公は政治的信念や自身の恋愛感情とは無関係に、とりあえず時流に乗って生きていこうとする人間でしたし、『1900年』でアル・パチーノが演じた人物もファシズムの流れに反発しながらも、結局自己保全に走る人間でした。

本作の主人公溥儀も、そういう人物の一人です。ただ、ベルトリッチ自身は『暗殺の森』は「裏切り」をテーマにしたもので、『ラスト・エンペラー』は「変身」をテーマにしたものだと語っています。

また、本作のラスト近くの紅衛兵のシークエンスは、一時期毛沢東に心酔していたゴダールへの皮肉と反発が感じられます。ベルトリッチがこの映画を作った理由、中国の近代史に興味を持った理由に、ゴダールが絡んでいないとは考えにくいでしょう。そして、本作全体にはベルトリッチ自身の政治への不信感もうかがえられます。結局のところ、「日和見主義者」への一種のシンパシーが、この映画の根底にあることは間違いないでしょう。

しかし、この作品は絶対映画館で観るべきですね。

評者

hacker

更新日時

2016年05月04日 09時14分

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2021年12月08日 06時35
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