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死刑台のエレベーター/hackerのコメント

rating44.3333

死刑台のエレベーターへのコメント

採点

rating5

推薦数

+1

コメント

『美しきセルジュ』(1958年)『いとこ同士』(1959年)『勝手にしやがれ』(1959年)『大人は判ってくれない』(1959年)と共に、ヌーヴェルヴァーグの登場を告げると共に、そのアイコンとしての女優ジャンヌ・モローの存在を世に知らしめた作品です。

レビュー

さて、以下の短文は2005年に、この映画を思い出しながら、ここに投稿した時のものです。

「いかにもフランス映画ですという雰囲気で、シャンソン若しくはそのメロディをバックに描かれる昼間のパリの代わりに、マイルス・デイヴィスの気だるいジャズをバックに、ジャンヌ・モローが彷徨う夜のパリは全くパリらしくありません。パリをこのように描写したこと自体、既成フランス映画への反骨精神だったのだろうと思います。

思いつめた表情のジャンヌ・モローのクローズアップで始まり、多くの映画ファンのように、あたかも現実から写真の中へ逃避するかのように、写真の中の幸せそうな自分とモーリス・ロネの姿に手を伸ばす、ジャンヌ・モローのクローズアップで終わるエンディング、この起と結が素晴らしいです」

今回久しぶりに再見しましたが、この短文に追記するようなことは実はあまりありません。それだけ、私のこの映画に対する記憶が正確であり、深い感銘を受けていたことを再認識した次第です。それでもいくつかコメントさせてもらいます。

まず、冒頭の有名なジャンヌ・モローのクローズアップですが、おそらく映画史上で最も有名なものの一つです。今回、その感を強くしました。また、映画の中では一回も笑わない彼女が、最後の写真の中では満面の笑みで写っているだけに、現実の不幸と虚構の幸福の違いが際立っていること、現像中の写真に伸ばす手に、モーリス・ロネに殺させた夫との結婚指輪が光っていることなども実に印象的でした。

そして今回、一種の発見だったのが、作品全体が、アメリカのフィルム・ノワールを強く意識していることです。それが、夜のパリの町と、そこをモーリス・ロネを探してさまようファム・ファタールであるジャンヌ・モローの姿とに集約されているのです。

歴史的な意義というのも、もちろんありますが、優れた作品は当然のごとく生き残り続けるのだという思いを強くしました。

評者

hacker

更新日時

2017年08月12日 18時12分

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