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ビリー・ザ・キッド/21歳の生涯/hackerのコメント

rating55.0000

ビリー・ザ・キッド/21歳の生涯へのコメント

採点

rating5

推薦数

+1

コメント

ファースト・シーンとラスト・シーンがカットされて公開されるという暴挙に対し、監督のペッキンパーがMGMを訴えたというエピソードのある映画です。

ネタバレ

このレビューは物語の核心部分が明かされています。

レビュー

オリジナル版(特別版)を久しぶりに再見しました。あらためて、サム・ペキンパーの滅びの美学に感銘を受けました。そして、シネスコの横長の画面を活かした画面構成、人物の配置の美しさよ!こういう風に気を遣う映画は最近少ないように思います。それが残念です。

また、ラストシーン、去りゆくパット・ギャレットにメキシコ人の少年が石を投げるのは、『シェーン』へのオマージュであることに今回気づきました。

ペキンパーの傑作の一つであることを再認識した次第です。


以下は2005年4月に書いたものです。そのまま掲載します。
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オリジナル版は、ビリー・ザ・キッドの死後何十年かたってパット・ギャレットが数人のガンマンに取り囲まれ殺されるシーンで始まり、ラスト・シーンでもその殺人の場面が繰り返され、一瞬ビリーが発砲するショットがはさまれます。つまり、この映画は基本的にはパットの視点で描かれているわけで、死ぬまでの短い時間に脳裏に人生がよぎり、ビリーとの経緯が語られるという構成なのです。ある意味で自分の分身であるビリーを殺したことへの後ろめたさを背負って生きてきたパットの苦渋が、この二つのシーンがないとインパクトが弱いのです。

もう一つの大きなテーマは、やはり、失われ行く西部への郷愁でしょう。冒頭で足を洗ったことをビリーに伝えにきたパットは「時代は変わったんだ」と言いますが、それに対しビリーは「時代はそうかもしれない。でも俺は違う」と答えるのが、印象的です。ペッキンパーの映画でも、たくさんの人が死ぬにもかかわらず、死が最もドラマティックでないのは、この作品ではないでしょうか。スリム・ピッケンズが川辺で死を待つシーン、それにかぶさるボブ・ディランの「天国の扉」は、西部劇の歴史の中でも最も美しいシーンの一つだと思います。

評者

hacker

更新日時

2018年07月15日 07時52分

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