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ローリング・サンダー/hackerのコメント

rating44.2000

ローリング・サンダーへのコメント

採点

rating4

コメント

ベトナム帰還兵映画として有名な作品です。

レビュー

ベトナム帰還兵を扱ったアクションものとして、非常に有名な映画ですが、今回初めて観ました。捕虜収容所で7年過ごした後で故郷に戻って来た主人公レーン少佐(ウィリアム・ディヴェン)が、家に押し入った強盗に妻子を殺され、自らは右手を失い、その復讐を自ら行うという物語です。

本作で最も印象的な場面は、部下だったジョニー伍長(トミー・リー・ジョーンズ、シワがない!)の家を訪ねた主人公が、いかにもアメリカの平凡な家庭のつまらない会話のやり取りの中で、自分もジョニーも完全に別世界の人間になっていることを実感するシーンです。これが会話と二人の表情だけで表現されていて、見事です。

本作に関しては、脚本のポール・シュレイダーに注目が集まりがちですが、監督のジョン・フリンの確かな腕を忘れてはいけません。

軍の制服を着て、レーン少佐とジョニー伍長が、犯人たちがいる売春宿を襲撃するラストの銃撃戦もそうですが、その前に妻の愛人だったクリフと犯人たちが行う廃墟での銃撃戦も、人物の位置関係をしっかり見せるという基本に忠実な演出で、感心します。

この映画のポイントは、主人公が「やつらのおかげで、あの時からおれはもう死んでいる」という趣旨の発言をするところで、この「やつら」が犯人たちなのかベトナム人たちなのか、両方に解釈できることでしょう。

また、犯人たちがメキシコ人であるのは、主人公にベトナムでの捕虜生活を思い出させて、より復讐の残虐性を増すことになっています。

ラストで、負傷したレーン少佐が、同じく負傷したジョニー伍長を抱きかかえて「家へ帰ろう」と歩き出しますが、彼らの「家」はどこにあるのでしょうか。皮肉な幕切れです。

評者

hacker

更新日時

2014年04月01日 07時51分

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2021年12月04日 01時01
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