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ピストルオペラ/hackerのコメント

rating44.2000

ピストルオペラへのコメント

採点

rating5

推薦数

+3

コメント

『殺しの烙印』の続編にしてリメイクという複雑な構成をとるこの映画は、映画監督がやりたいことをやってしまった、という稀有な作品です。『刺青一代』のラスト20分の「非現実」が2時間続くと思えばよいでしょう。

レビュー

死が色濃くたちこめるのは、晩年の鈴木清順作品の特徴ですが、この作品は、死(より正確には、自決)をめぐるゲームが主題だけに、その匂いは全編を通して、更に濃厚です。監督自身が誰かに殺してもらいたい、という思いが強いのではないかと、実は邪推しています。

そうして、この死のゲームを彩る風景が、まず素晴らしい!ヒロイン野良猫の農家、風呂屋、エージェントとの待ち合わせ場所等々、どうやって見つけてきたのかと思うような場所ばかりで、その風景の中を、原色の服を着た女性達が行きかう様は、更に素晴らしいです。江角マキコは、演技というよりもその肉体的特徴(背が高く、中性的な風貌)と黄色が似合う点において、存在感を誇示していますが、白と紫をまとった山口小夜子も嬉しいですねぇ〜。さすが、日本人初の世界的スーパーモデルです。鈴木清順は、基本的には、プログラム・ピクチャーできたえられていますから、やはりを女優をきれいに撮ることには、気を遣っていますし、長けていますね。

メインテーマである自決に関する理屈をこねだすと、実は、かなり延々とこねられる類の映画なのですが、本質的には、そんなことをするよりも、映画でしか表現できない事象(イメージ、動き、人物、音楽、音)を総合的に楽しむ作品なのです。清順ワールドがお好きな方は是非どうぞ。ただし、嫌いな方若しくは感性が合わない方は、2時間が辛いだけの作品かもしれません。

評者

hacker

更新日時

2006年11月18日 15時37分

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