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スカーフェイス/hackerのコメント

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スカーフェイスへのコメント

採点

rating4

コメント

まず、『暗黒街の顔役』をリメイクした勇気に敬意を払うべきでしょう。

レビュー

原題は同じく「スカーフェイス」である『暗黒街の顔役』(1932年)は、多々ある戦前のギャング映画の中でも、間違いなく最高峰ですし、数々の傑作を生み出してきたハワード・ホークス監督にとっても、最高の作品の一つであることは、誰しも否定できないでしょう。とにかく、冒頭の長廻しのシーンからラストの銃撃戦にいたるまで、映画!映画!映画!なのです。かって、ゴダールがこの作品を映画史上のベスト10にあげていたのも、知られたエピソードです。これをリメイクするのには、相当勇気がいりますよ!

物語は、基本的には、オリジナルを踏襲しています。移民(オリジナルはイタリアから、今回はキューバから)のチンピラの成り上がり物語ですが、監督のデ・パルマも脚本のオリバー・ストーンも馬鹿でありません。おそらく戦前の自主規制のおかげで実現できなかったところで、今回は勝負しています。

すなわち、Fワードの連呼(ギネス・ブックものです)、派手な銃撃戦と流血、コカイン中毒の主人公夫婦、二人がコカインを鼻から吸入する描写、妹が兄を誘惑する露骨な近親相姦、というあたりです。こういう要素のおかげで、チンピラ振りということに関しては、オリジナルのポール・ムニより、アル・パチーノの方が上のような印象を受けますが、個人的には、軍配をあげにくいです。ボスを殺す場面の迫力や、組織の頂点になってから貫禄は、明らかにポール・ムニの方が上手でした。これは、オリジナルが、モデルとなったアル・カポネを強く意識していたせいも、当然あるでしょうが…。

しかし、明らかに本作が上のものもあって、女優陣というか、女優というか、それはミシェル・ファイファーです。1980年代の映画としては、『ブレードランナー』のショーン・ヤングと並んで、ヒロインの登場の仕方が印象的な作品です。ガラス張りの室内エレベーターに、最初は正面を向かないで、階下で待っている男の顔なんか見たくない、と言わんばかりに、きれいな背中を見せて、乗り込むところから、しびれます。アル・パチーノが一目ぼれしてしまうのも、無理はありません。美しいです。

しかし、最後に、既に満身創痍の主人公を背後から一発で仕留める、黒いサングラスの男は、何のでしょうね。台詞も一言もなくて、俳優の名前も分からないのですが、とても印象的ですし、そのように撮られてもいます。結局実現しなかった何かの意図があったか、または、事前に登場しているシーンがカットされたとか、何か事情があるのでしょう。

しかし、オリジナルの『暗黒街の顔役』を、映画館で観たいですね。つくづく、そう思います。

評者

hacker

更新日時

2011年08月30日 16時59分

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2021年12月01日 18時21
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